ブルータスの生涯は、古代ローマ時代に皇帝としてローマを統一した
カエサルとの関係で語られることが多いです。
当時の古代ローマはどのような背景にあったのでしょうか。
当時の古代ローマは、強い軍事力で周辺の都市国家や部族を征服し、
「共和政」によって発展していました。
紀元前3世紀にはイタリア半島統一を成し遂げ、
その後も地中海世界に領土を広げていきました。
「共和政」とは、貴族の話し合いによって独裁者が現れないように
集団で意見をまとめ、国家を運営していこうという考えです。
その政治機関が「元老院」とよばれます。
この時代、元老院をはじめとする貴族たちは領土を広げるにつれて、
莫大な富を手にするようになります。
一方、軍隊を担っていたローマ市民は、度重なる戦争によって疲弊していきます。
貴族と平民の対立は深まってしまいました。
紀元前2世紀後半からのおよそ100年間は
「内乱の1世紀」とよばれる状態になります。
こうした混乱の中、政治の実権を握ったのがカエサルです。
紀元前46年、カエサルは強大な権力を持ちカリスマ的存在で「独裁官」になりました。

wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ガイウス・ユリウス・カエサル
「カエサル(シーザー)」の生涯とは?「名言」とその意味も解説
https://biz.trans-suite.jp/25061/
wikipedia 独裁官 https://ja.wikipedia.org/wiki/独裁官
シーザー暗殺、3月15日の歴史 https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/5791/
しかし、このカエサルによる独裁政治は共和政の崩壊につながると懸念され、
元老院の人々の反発を招いてしまします。
そして、彼らはカエサルの暗殺を企てました。
その暗殺集団の中にブルータスがいました。
中島健祐 桃井心